カスタムJumpStartで任意のパッケージやパッチをインストールする方法
ここでは、カスタムJumpStartインストールでインストールサーバが提供していない(CD-ROMやDVDで提供されていない)パッケージやパッチ
をリモートホストから入手してインストールする方法を紹介する。
【検証環境】
#
cat /etc/release
Solaris 10 3/05 s10_74L2a SPARC
Copyright
2005 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved.
Use is subject to license terms.
Assembled 22 January 2005
以下のようにカスタムJumpStartインストール用のプロファイル(test_profile)を作成する。
カスタムJumpStartインストールに関しては常識的なことなのでここでは割愛する。
(Sunのトレーニングでも実機を使用して行っているようだし。。。)
#
cat test_profile
install_type initial_install
system_type standalone
partitioning explicit
filesys c1t0d0s1 512
swap
filesys c1t0d0s0 7000 /
filesys c1t0d0s7 free
/export/home
cluster SUNWCall
package SUNWzfs add nfs://192.168.0.60/export/install/jumpstart/ZFS/B74
retry 5
package SMCjohn add http://192.168.0.53/john-1.6-sol9-sparc-local
timeout 5
patch patch_order nfs://192.168.0.60/export/install/jumpstart/patch
retry 5
locale ja
ポイントはpackageキーワードとpatchキーワードのエントリ方法だ。
上記packageキーワードは2種類の方法で書いてあるが別にどちらでも構わない。
ただし、HTTPでパッケージを入手する場合はパッケージのフォーマットをpkgtransコマンドでストリーム形式に変換しておく必要がある。
⇒
pkgtransコマンドでのパッケージのフォーマット変換方法はこちら
(なお、
sunfreeaware.comで
提供されるパッケージはストリーム形式になっている)
patchキーワードではパッチIDを指定するか、上記のようにパッチの適用順序を記述したファイル(patch_order)を指定して、パッチ群と同
じディレクトリに置いておけば、自動的にパッチが適用される。
ちなみにpatch_orderファイルの記述方法は以下のようになる。
#
cat patch_order
118375-01
118560-01
...
このようなカスタムJumpStartの設定ができなかったSolaris 9 以前は、finishスクリプトでNFSマウントしたり、pkgadd
-R / やpatchadd -R / などで頑張ってやっていたけど、これで楽になりますな。
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