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Sun xVM VirtualBox に OpenSolaris をインストール! (on WindowsXP)

VirtualBox1.6 に OpenSolaris 2008.05 をインストールしてみました。 VirtualBox、OpenSolaris 共にインストールは簡単で、普段使っている PC (Windows XP)で検証できました。本当に簡単ですので以下の手順を参考にぜひ試してみてください。(この使い勝手なら、新しいOSの検証にVMwareを使う必要はないですね。。。)
検証環境
ソフトウェアの準備
VirtualBoxのインストール
VirtualBox の起動とユーザー登録
VirtualBox上にOpenSolarisのインストール

検証環境

ソフトウェアの準備

まずは OpenSolaris の CD イメージと VirtualBox1.6 をダウンロードしましょう。VirtualBox は様々なOS用に用意されていますが、今回の検証マシンに合わせて、Windows x86 というタイプを選択しました。

VirtualBoxのインストール

VirtualBoxのインストールはあっという間です。インストーラは英語環境ですが、ソフトウェア本体は日本語化されてますのでご安心を。
  1. ダウンロードした以下のファイル(VirtualBox-1.6.0-Win_x86.msi)をダブルクリックします。


  2. VirtualBox-1.6.0-Win_x86.msiファイル

  3. 以下の画面では Next をクリック!


  4. VirtualBoxインストール開始

  5. ライセンスに同意して Next をクリック!


  6. ライセンス同意画面

  7. ここはデフォルトのままで Next をクリック!


  8. VirtualBox1.6インストール画像

  9. Install をクリックしてインストールを開始します。


  10. インストール開始

  11. 以下のようにインストールが始まりますが・・・


  12. インストール中

  13. こんな脅迫メッセージが出てきますが気にせず「続行」します。


  14. 警告メッセージ

  15. 無事インストールが完了したようですので、Finish をクリックします。


  16. インストール完了

    これで VirtualBox のインストールは完了です。

VirtualBox の起動とユーザー登録

  1. 以下のようにスタートメニューから VirtualBox を起動します。


  2. クリックで拡大

  3. 以下の登録フォームに適当に情報を入力します。


  4. ユーザー登録画面

  5. 登録が完了すると以下のようなメッセージが表示されます。かなり控えめですね。好感が持てます。


  6. ユーザー登録完了

VirtualBox上にOpenSolarisのインストール

  1. すでに以下のウィンドウが表示されているはずです。「新規」をクリックします。


  2. クリックで拡大

  3. 「次へ」をクリック!


  4. 仮想マシンウィザード

  5. 仮想マシン名を適当に決めて(ここではOpenSolaris)、OSタイプからSolarisを選択し、「次へ」をクリックします。


  6. 仮想マシン名とOSのタイプ

  7. 仮想マシンに割り当てるメモリ容量を決めます。ここでは512MBにします。検証環境が貧弱な場合はケチって256~384MBにしてください。ただし、動作は重いです。1GB以上割り当てると快適だと思います。


  8. メモリの割り当て

  9. OSをインストールする仮想ディスクを選択します。現時点で仮想ハードディスクは存在しませんので「新規」をクリックします。


  10. 仮想ディスクの作成

  11. 以下のように仮想ディスクの作成ウィザードが開きますので「次へ」をクリックします。


  12. 仮想ディスク作成ウィザード

  13. 仮想ディスクイメージのタイプを決めます。どちらでもよさそうですが、今回は「固定サイズのイメージ」を選びました。Windows側のディスク容量が圧迫されないようにあらかじめ使える領域を固定したいので・・・。あと、なんとなくあらかじめ領域を確保した方がディスクI/Oの性能が良さそうなので。


  14. 仮想ディスクイメージのタイプ

  15. 仮想ディスクのサイズを決めます。16GBくらいが推奨みたいですが、そんなに余裕がなかったので、5GB程度にしました。追加パッケージのインストールを考慮しなければ、このサイズで十分にOpenSolarisはインストールできます。「次へ」をクリックします。


  16. 仮想ディスクのサイズ

  17. 仮想ディスクを作成中ですのでしばらく待ちます。


  18. 仮想ディスクの作成

  19. 仮想ディスクの作成が終わると、以下のように今作成した仮想ディスクが起動ディスクのところに表示されます。この状態で「次へ」をクリックします。


  20. 起動ディスク

  21. 新規に作成する仮想マシンの設定が表示されますので、確認して「完了」をクリックします。


  22. 新規仮想マシンの設定概要

  23. 次は、仮想マシンを先ほどダウンロードしたOpenSolarisのLiveCDイメージから起動するために、以下の画面で CD/DVD-ROM の部分をクリックします。


  24. クリックで拡大

  25. 「CD/DVD-ROMのマウント」、「ISOイメージファイル」を選択して右側のアイコンをクリックします。


  26. VirtualBox1.6設定画像

  27. CD/DVDイメージを追加するために左上の「追加」をクリックします。


  28. CD/DVDイメージを追加

  29. 先ほどダウンロードしたOpenSolarisのイメージファイルos200805g.isoを追加し、「選択」をクリックします。


  30. os200805g.isoを追加

  31. 以下のようにISOイメージが選択されている状態で「OK」をクリックします。


  32. CDイメージの設定

  33. 以下のようにCD/DVD-ROMのイメージが設定されていることを確認して「起動」をクリックします。ここではネットワークの設定はしておりませんが、一般にデフォルトのPCnet-FASTⅢ(NAT)でゲストOS側で正常にネットワークを使用できます。


  34. クリックで拡大

  35. 以下のようなメッセージが表示されます。これはVirtualBox上のゲストOSから本来のOS(この場合はWindowsXP)にマウスの制御を戻すときに使用するキーの説明です。デフォルトでは Right-Control、つまりキーボードの右下あたりにあるコントロール(Ctrl)キーです。Sunのキーボードなど右コントロールがないものを使っている場合は、あらかじめ、ファイル->環境設定 ダイアログを開いて、入力でホストキーをお使いのキーボードにあるキーにしておいた方がよいです。キーボードに問題がないのであれば、次回からメッセージが出ないようにチェックして「OK」をクリックします。


  36. 右コントロールキーの使い方

  37. さぁ、いよいよOpenSolarisの起動です。ダウンロードしたイメージはLiveCDですので、このままCD-ROMブートするだけでとりあえずOpenSolarisが起動してきます。


  38. OpenSolaris LiveCDブート

  39. SunOS Release 5.11 となってますね。ここはじっと待ちます。


  40. クリックで拡大

  41. キーボードのタイプを���かれるので、18. Japanese を選択しました。ここらへんはご自分の環境に合わせてください。ノートPCなら大体コレでよいと思います。


  42. クリックで拡大

  43. 次はデスクトップ言語の選択です。もちろん 7. Japanese を選択します。


  44. クリックで拡大

  45. しばらく待つとこんな感じで起動してきます。ライセンスウィンドウは閉じちゃってください。


  46. クリックで拡大

  47. このままでもOpenSolarisを適当には使えますが、ちゃんとハードディスク(仮想ディスク)にインストールして使えることを確認しましょう。デスクトップ上に「OpenSolarisをインストールする」というイカしたアイコンがあるのでこれをダブルクリックします。


  48. クリックで拡大

  49. 以下のようなインストーラが起動しますので「次へ」をクリックします。


  50. クリックで拡大

  51. 先ほど作成した仮想ディスクがSolarisパーティションとして表示されてますのでそのまま「次へ」をクリックします。


  52. クリックで拡大

  53. タイムゾーンや日時を設定します。以下のようにアジア、日本などを選び、「次へ」をクリックします。


  54. クリックで拡大

  55. ロケールでは日本語を選択し「次へ」をクリックします。


  56. クリックで拡大

  57. 以下のようにrootのパスワードを設定します。また、同時に一般ユーザーを作成します。OpenSolarisではrootは役割(ロール)になっており、直接ログインすることはできません。そのため、管理操作を行うには、ここで作成した一般ユーザーでログインし、suコマンドでroot役割になる必要があります。とりあえずuser1という名前でユーザーを作成しました。


  58. クリックで拡大

  59. OpenSolarisのインストールの確認画面です。設定に問題がなければ「インストール」をクリックします。


  60. クリックで拡大

  61. あとはひたすら待ちます。私のPCではディスクI/Oがいっぱいいっぱいなようで1時間弱かかりました。ご飯でも食べてきてください。


  62. クリックで拡大

  63. インストールが完了すると以下の画面になります。「リブート」をクリックします。


  64. クリックで拡大

  65. まだLiveCDイメージからの起動の設定のままになってますので、起動の初期の以下の部分では矢印キーで「Boot from Hard Disk」を選んでください。そのままにしておくと、またLiveCDから起動しちゃいます。インストール後の動作確認が済んだら、CDイメージの設定を解除した方がいいです。


  66. Boot from Hard Diskの選択

  67. ハードディスクからの起動を選ぶと以下のような画面になります。30秒放置しても起動は進みますが、Enterですぐに起動します。


  68. ハードディスクからの起動

  69. 最初の起動なので、いつものSolarisのようにSMFサービスの初期化があります。


  70. クリックで拡大

  71. しばらく待つと以下のようなOpenSolarisのログイン画面がでてきます。先ほど作成したuser1でログインしてみましょう。


  72. クリックで拡大

  73. 無事ログインできました。ブラウザを立ち上げてネットワークも利用できていることを確認しました。


  74. クリックで拡大

    ちなみにNAT環境ではICMPがすべてブロックされておりますのでpingコマンドは使えません。pingでネットワークの接続チェックをするとハマりますので注意してください。

    また、OpenSolarisのインストールが完了したので、VirtualBoxの仮想マシンの構成ウィンドウで設定したCDイメージを解除しておくとよいと思います。

    とりあえず、今回はここまでにしておきます。

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