数百から数千台のコンピューターを接続してスーパーコンピューター並みの計算処理ができるシステムを巡り、情報各社の競争が激しくなってきた。NECやデル日本法人(川崎市)が相次ぎ大規模システムを受注、米マイクロソフトは新基本ソフト(OS)を発売すると発表した。本家のスーパーコンに比べて大幅に低コストになるため、科学技術計算だけでなく自動車の設計や製薬など民間需要をにらんだ受注合戦が過熱しそうだ。
NECは東京工業大学から国内最速となる「スーパーコンピューターシステム」を受注した。1秒間に85兆回の計算が可能で、来年3月に納入する。