最初に認めなければならないが、わたしはここ3年間(そのうち2年は本コラムにおいて)、Sun Microsystemsとそのビジネスモデルを厳しく批判してきた。
しかし、証券売買における唯一の価値基準である株価という観点から考えると、わたしの主張は総論としては正しかったが、いくつかの各論においては間違っていたようだ。誤解のないように言っておくが、わたしはSunバッシングをしたいわけではない。ただ仲買人という職業柄、希望的観測ではなく、現実的視点に基づいた取引をしなければならないのだ。
そこで、わたしは市場仲買人としてSunを評価するようになった理由を考えてみた。思い出したのは、90年代初頭のSunのことだ。 Salomon Brothersの取引フロアの最新ワークステーションはSun Microのワークステーションだった。つまり、過去にはきちんとした製品もあったし、ブランド的アピール力もあったのである。