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携帯電話用Javaに分裂の危機--長年の夢はかなうのか

 Sun Microsystemsは、携帯電話向けのJavaソフトウェアを発表した際、これなら一度コードを書くだけでどの携帯電話でも動作するプログラムがつくれると触れ込んでいた。

 それから5年が経過したいま、「携帯情報端末プロファイル(MIDP)」と呼ばれるSunの携帯電話用Javaは、全世界にある14億台の携帯電話の約半数で、ソフトウェアダウンロード用に採用されている。しかし、どの携帯電話上でも動作するプログラムを書くことは、まだ不可能な状態にある。

 これは、携帯電話市場におけるJavaの成功から生じた皮肉な副産物だ。MIDPのようなソフトウェアでは詳細部分の統一作業に時間がかかるが、携帯電話メーカー各社や各サービスプロバイダーは、毎年7億台も販売される携帯電話機の製造に忙しく、この作業の結果を待つことに前向きな姿勢を見せていなかった。

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