サン・マイクロシステムズは同社の将来を左右する新たな製品群の展開中だ。Solaris 10の発表に続いてSolarisをオープンソース化し、またAMD Opteron採用のマシンを積極的に展開しつつ、ストレージベンダのStorageTekを買収したばかりである。かつてサンのソフトウェア部門を率い、現在はネットワークシステムズグループを担当するサンのエグゼクティブバイスプレジデント ジョン・ファウラー(John Fowler)氏は現在の状況を「製品のポートフォリオをリフレッシュした」と表現する。サン・マイクロシステムズはリフレッシュした製品群とともに、どこへ向かおうとしているのだろうか。
「ネットで最大の成長分野はシェアドサービス」だとファウラー氏は指摘し、同社が目指すネットワークコンピューティングが実現に向かっていることを暗に示した。企業向けシェアドサービスの最大の成功者であるSalesforce.comは、サン製品の大口ユーザーでもある。
しかし、ネットで大規模なサービスを提供している企業の代表であるGoogleやAmazonは、残念ながらSolarisではなくLinuxを利用しているといわれている。サンとしてこのことはどう考えているのだろうか?