OpenSolarisのインストール時にrootのパスワードを設定しますが、同時に一般(管理)ユーザーも追加できるようになっております。一般ユーザーを追加しなかった場合には、rootがユーザーとして登録され、設定したパスワードで何事もなくログインできますが、ご丁寧に管理用の一般ユーザーを追加するとrootが役割として登録され、直接ログインすることができなくなります。このような環境では、管理用の一般ユーザーでpfexecコマンドを使用して管理コマンドを実行するかsuコマンドでroot役割になります。
セキュリティ上、この方が好ましいのですが、OpenSolarisに慣れていないバリバリのSolarisユーザーには「rootで直接ログインさせろよ!」と言われてしまうかもしれません。
ここでは設定の善し悪しは考慮せず、通常のSolaris10のデフォルト状態のようにrootで直接ログインできる環境にOpenSolarisを変更します。
RBACを知っていれば変更はいたって簡単で、/etc/user_attrファイルのrootエントリのtype=roleをtype=normalに修正して、user1のエントリを削除します。直接ファイルを編集してもいいですが、正式にはrolemodやusermodコマンドなどを使用します。
user1@opensolaris:~$ su - Password: ****** Sun Microsystems Inc. SunOS 5.11 snv_111b November 2008 root@opensolaris:~# rolemod -K type=nomal root root@opensolaris:~# grep root /etc/user_attr root::::type=normal;auths=solaris.*,solaris.grant;profiles=All;lock_after_retries=no;clearance=admin_high;min_label=admin_low user1:::::profiles=Primary Administrator;roles=root root@opensolaris:~# usermod -P "" -R "" user1 UX: usermod: user1 is currently logged in, some changes may not take effect until next login.
これで完了です。一般ユーザー(user1)をログアウトしてrootで直接ログインできるはずです。
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