Netcraft 等のサイトでWebサーバの稼働OSやバージョンなど外部からでも簡単にチェックできる。ということはクラッカーなど悪意のあるユーザも簡単にWebサーバの情報を入手できるわけだ。そもそも、Webサーバのバージョンをわざわざインターネット上の多くのユーザに公開する必要はない。サーバ管理者も重大なセキュリティホールでもない限りそんなにこまめにバージョンアップもしてられない。ただ、最新バージョンでないことを露呈するのも気分が悪いという管理者もいるだろう。
だったらバージョンを隠しちゃえというお話。
当然、バージョンを隠すだけなので、パッチ適用やバージョンアップを定期的に行わなければ脆弱性の解消にはならないので注意。
httpd.confファイルで ServerTokens と ServerSignature の設定を以下のように変更しApacheを再起動する。
-------httpd.conf-------------------
...
...
ServerSignature Off
ServerTokens ProductOnly <-- 追加
------------------------------------
■ ServerSignature ディレクティブの形式と説明
ServerSignature on | off | email
Apacheが生成するエラーメッセージに付けられる署名を設定する。
onの設定ではApacheのバージョンナンバーとServerNameが表示される。
emailの設定ではServerAdminディレクティブで指定した電子メールアドレスが
「mailto:」で示される。
■ ServerTokens ディレクティブの形式と説明
ServerTokens Minimal | ProductOnly | OS | Full
Serverレスポンスヘッダに含まれるサーバ情報を設定する。
デフォルトではFull。
設定 送信されるヘッダ
ProductOnly Apache
Minimal Apache/1.3.27
OS Apache/1.3.27 (Unix)
Full Apache/1.3.27 (Unix) mod_ssl/2.8.12 OpenSSL/0.9.6b PHP/4.1.2 mod_perl/1.26
この設定はサーバ全体に影響し、バーチャルホストごとの設定はできない。
[注意]
ServerSignature, ServerTokens ともにApache1.3以降で有効。
ただし、ServerTokens のProductOnlyに関してはApache1.3.12以降でないと利用できない。
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